肝炎情報センター

肝炎発病のメカニズム


肝炎とはどんな病気
ウイルス性肝炎
アルコール性肝炎
自己免疫性肝炎
薬剤性肝炎
胆道疾患に伴う肝炎
ウイルスの感染経路

A型  B型 C型 
D型  E型 G型 
TTV型


ウイルスの感染源
飲食物    輸血 
血液製剤  薬物乱用
母子感染  家庭内感染 
性行為
肝炎の経過
急性肝炎  慢性肝炎
肝硬変   肝がん 
肝炎の症状
肝炎のメカニズム

TOP PAGE

 

 
  肝炎ウイルスは人の体内に侵入すると、肝細胞に入り込んでそこに住みついてしまいます。肝炎ウイルスは肝細胞を直接破壊することはありません。そのため、肝炎ウイルスを体内に持っていても、直ちに肝炎になるとは限りません。

人間の体の中には、外部からの侵入者を撃退するための機能があります。この機能を免疫といいます。免疫には異物に対する抗体を作って異物を排除する「液性抗体」と、リンパ球が直接異物を攻撃する「細胞性免疫」などがあります。

肝炎ウイルスも当然、免疫の撃退対象になります。肝炎ウイルスに対して、免疫は抗体を作って攻撃を加えるとともに、リンパ球もウイルスを排除します。免疫はウイルスを攻撃する時にウイルスが住みついた肝細胞を一緒に破壊してしまいますので、肝臓に炎症が起こり、即ち肝炎の発症になります。

肝炎ウイルスが免疫によって完全に排除されれば、肝炎が治まります。或いは、肝細胞に肝炎ウイルスが住みついていても、免疫が働かなければ、肝細胞は破壊されませんので、肝炎は発症しません。