肝炎情報センター


                    強力ミノファーゲン療法


●インターフェロン療法

●ステロイド離脱療法

●強力ミノファーゲン

●ウルソ

●リバビリン

●ラミブジン


TOP PAGE



 強力ミノファーゲンは肝炎の治療薬として以前より広く使用されてきました。長期使用が可能で、適応範囲が広く、且つ副作用が少ないことから、今でもインターフェロンのすぐ次の選択となっています。

 強力ミノファーゲンの主成分はグリチルリチンです。グリチルリチンは漢方生薬の「甘草」(かんぞう)から抽出されるものです。

 投与量は炎症によって異なります。できるだけ毎日注射し、効果がある場合は、1ヶ月ぐらいでGOT、GPTが下がります。GOT、GPTがさがり、安定したら、1回あたりの量を徐々に減らしていきます。間隔も毎日から1日おきに、そして2日おきに空けていきます。リバウンドするので、突然の中止はできません。治療期間は短くても半年、長いと数年或いは10年以上になります。


 強力ミノファーゲンは抗炎症作用、免疫調節作用、肝細胞保護作用などの作用があります。抗ウイルス作用もあると指摘する研究者もいます。

 適応症は初回インターフェロン療法の無効例、肝硬変、副作用でインターフェロンが使用できないケース、高齢者、肝生検ができないケースなどです。

 副作用は血液中のカリウムの低下、ナトリウムの上昇、体の浮腫み、体重の増加をもたらすことがあります。まれに血圧が高くなることもあります。ただ頻度が低く、程度も軽いので、副作用のために使用を中止することはありません。