肝炎情報センター

                    肝炎のQ&A


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Q.C型肝炎が治ったかどうか分かる方法はありますか。
A.ウイルス感染症が治るということはウイルスが体から消え、ウイルスに対する予防抗体ができ、二度と同じウイルスにかからないことを指します。C型肝炎治癒の判定基準はGOT、GPTが6ヶ月以上正常な値を続け、HCV‐RNAがずっと陰性であることです。


Q.C型肝炎から肝硬変や肝がんになる可能性はどのぐらいでしょうか。
A.確かにC型肝炎は治療しない場合、自然に治ることは少なく、肝硬変や肝がんに進行しやすい病気です。しかし全てが肝硬変や肝がんになるとは限らず、20年間慢性肝炎のままでいる人も約50%います。
 ある調査によれば、肝硬変に進行した患者さんは10年で18%、20年で40%でした。また肝がんに進んだ患者は10年で10%、20年で28%ということです。


Q.インターフェロンが長く使用できない理由は何ですか。
A.インターフェロンαの使用は長くて6ヶ月と保険診療で定められています。その理由として長期使用によって重い副作用がもたらされることと、薬が高価なため保険財政を圧迫するからです。


Q.C型肝炎に対するインターフェロンの効果はどうやって判定するのですか。
A.インターフェロン投与終了後6ヶ月以上GPTが正常なままで、C型肝炎ウイルスの核酸(HCV‐RAN)が陰性のままのものは完全な著効。インターフェロン投与終了後6ヶ月以上GPTの正常化が続いているが、HCV−RANは陽性のままのものは臨床的著効。インターフェロン投与終了後6ヶ月以上GPTが正常の2倍以下のまま推移しているものは臨床的有効。それ以外は全て無効。   


Q.C型肝炎ウイルスのキャリアですが、就職できますか。
A.就職できないことはありません。肝障害はないから病気ではないが、肝機能検査は3ヶ月に1回は受けるべきです。かりに肝機能に異常が出て、肝炎が発症しても、この病気は働きながら治療できます。


Q.C型慢性肝炎の患者です。漢方薬の小柴胡湯の服用で肝機能が安定していますが、このままずっと飲むべきですか。
A.ウイルス性肝炎は進行する病気です。最も理想的な治療はウイルスを排除し、炎症を抑えることです。治せなくても進行を阻止するか、遅らせる必要があります。小柴胡湯で肝機能が維持できるなら、服用を続けるべきです。