肝炎情報センター

              
           C型肝炎感染の6割が30歳未満の若年層…
      
厚労省調査
                  







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 非加熱血液製剤によるC型肝炎ウイルス(HCV)感染問題で、血友病以外の治療で感染した人の約6割が、30歳未満の若年層に集中していることが、厚生労働省の調査で、7日、明らかになった。また、感染者の約4割が、新生児出血症の治療で止血剤として非加熱製剤の投与を受けていたことも判明した。

 同省はこの日、昨年3月―7月にかけて行った肝炎感染の実態調査の中間報告を公表した。調査の結果、非加熱製剤が国内で出回っていた1972―88年の間に投与されたことが確認された患者のうち52%がHCV感染歴があり、現在も感染している人は109人いた。

 この感染者を年齢別(調査当時)にみると、▽10代=41人▽20代=23人▽30代=4人▽40代=7人▽50代=12人▽60代=12人▽70歳以上=10人となっており、30歳未満の若年層の多さがきわだっていた。感染者の最年少は14歳、最高齢は87歳だった。

 一方、同省の調査では、感染者109人のうち4割弱の43人が、新生児出血症の治療で非加熱製剤を投与されていたこともわかった。

 新生児出血症は、ビタミンKの欠乏などから消化管などから出血するもので、出血が止まらない場合に、止血剤として非加熱製剤が使用されたとみられている。

 読売新聞 2002年3月7日