肝炎情報センター

                    輸血後肝炎根絶にめど





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日赤は輸血後肝炎を防止するため、1989年から全国の血液センターで、米国で開発されたC型肝炎検査薬により献血のスクリーニングを開始した。


 同社の輸血後肝炎研究班(班長 西岡久寿耶・日赤顧問)は、輸血を受けた患者1,170人を追跡調査したところ、C型肝炎にかかった人は35人(3.0%)、B型肝炎はゼロだった。新検査薬導入前のC型肝炎発生率は12.3%であり、4分の1に減ったことになる。

 一方、B型肝炎予防のため各血液センターはHBs抗原陽性者の血液を排除していたが、それでも0.3%の率で発生していた。導入した検査薬でスクリーニングし、HBc抗体の高い血液も使わないようにしたところ、B型肝炎は姿を消すことになった。


 朝日新聞