肝炎情報センター

            予防のワクチン接種、検討すべき
       保育園でのB型肝炎集団発生で、県調査委 /佐賀





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 佐賀市内の保育園でのウイルス性肝炎(B型)集団発生に伴う、県の調査対策委員会(委員長・山本匡介佐賀医大助教授)は11日、同園で感染予防のワクチン接種を検討すべきだとの意見書を県に提出した。

 この日は、5月28日までに実施した、卒園児も含め約260人が対象の採血検査の結果、新たに15人(園児7人、卒園児4人、職員4人)の感染が確認されたことが報告された。いずれも発症はしていない。感染者の合計は23人(うち発症者5人)で、うち8人のウイルスの型が一致し、同委は全員が同一ウイルスによる感染と判断した。

 感染者が23人と多く、いまだに感染経路が不明な上、保護者の不安も大きいとして、同委は「ワクチン接種の実施を検討すべきである」との意見書をまとめた。ワクチンには最大5%未満の確率で発熱や頭痛などの軽い副作用があるという。意見書は県に対し、ワクチン接種時の対象者選びなどについて支援するよう求めた。
 毎日新聞 2002年6月12日